銀行の振込手数料が今夏、消費者物価指数の品目から除外される。家計の支出が無視できるほど小さくなったためだ。公正取引委員会が金融の技術革新を阻む要因だとメスを入れて6年。「イノベーション後進国」への警鐘は人工知能(AI)時代にも重く響く。振り込みへの支 ...
iPS細胞を使った再生医療製品が初めて実用化される。3月に2つの製品が厚生労働省から条件・期限付きの製造販売の承認を取得した。京都大学の山中伸弥教授が2006年にiPS細胞を発表してから20年でいよいよ患者に届けられる。ただ両製品とも「仮免許」の状態 ...
厚生労働省が若者向けに個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の認知度アップに乗り出した。老後資産を築きながら節税できる利点を売りに加入者数を伸ばしてきたが、ここにきて曲がり角にさしかかっているからだ。「これからiDeCo、ひろがるiDeCo」。厚労 ...
中国南部の広東省肇慶市を中心とした地域は「硯(すずり)の都」と呼ばれる。墨をするための硯は、歴史を記録し、知を後世に伝えるうえで欠かせない存在だった。端州と呼ばれたこの地でつくられる「端渓硯(たんけいけん)」は約1400年の歴史を持つ。石工や職人たちの手で受け継がれてきた端渓硯は、夏目漱石を魅了し、書の文化を今に伝える。その源流を訪ね、産地を歩いた。時代を重ね、芸術へ昇華鋭くとがった彫刻刀を ...
神様や仏様に祈りたくても近くに神社やお寺がない。人口の減少や都市への移動で地方の檀家や氏子が減り、維持費を賄えない寺社が増えている。2040年には全国の宗教法人の約3分の1が存続の危機に陥るとの試算もある。「維持費がかさむ。『坊主丸もうけ』どころか毎 ...
フラッグフットボールの世界選手権が13日からドイツのデュッセルドルフで行われる。2028年ロサンゼルス五輪の予選を兼ね、開催国の米国を除く上位2チームが五輪出場権を得るとあって、男女の日本代表は今大会での五輪切符獲得へ牙を研いでいる。「五輪に出場できる国なんだと国民の皆さんに知ってもらうチャンス。必ず五輪の切符を取って帰りたい」。男子代表の主将で、センターとDBを務める植松遼平(千里山ブラック ...
水産会社が魚を食べやすくする工夫を凝らしている。海外の工場で身を残しながら小骨を細かく裁断する「骨切り」の技術指導を徹底したニシンや、魚の中でも骨が少ないホキを原料に採用した業務用商品が登場。国内の水産物消費が減る中、簡単な調理で子供でも安心して食べられるようにし、魚食を広げる。「ノルウェー産のニシンの塩焼きです。試食できます」。7月上旬、日曜日の午前中から来店客でにぎわう相模原市内の鮮魚店に ...
ホテル「ドーミーイン」などを運営する共立メンテナンスは、2029年3月期以降に北陸新幹線の越前たけふ駅(福井県越前市)近くでホテルと企業向けの寮を設ける方針を明らかにした。新幹線大阪延伸をにらみ、北陸3県で既に計11カ所あるホテル・寮をさらに増やす。
東京大学などの研究チームは日本に生息するヤマコウモリが夜間飛行中の鳥を捕食する瞬間の撮影に成功した。コウモリが飛んでいる鳥を捕食するシーンを視覚的に捉えたのは世界初という。研究成果をまとめた論文は学術誌「エコロジー」に掲載された。ヤマコウモリは日本の森林に主に生息し、市街地の寺社や公園の樹木をねぐらとすることもある。翼を開くと最大で40センチメートルにもなる大型のコウモリだ。フンや音響データ ...
毎夕毎夕、残念そうに首をひねってから下城する久保田(くぼた)に、「何が聞こえぬのじゃ」と長坂(ながさか)が問うまで、そう日数はかからなかった。ただ長坂は、実はと恐る恐る事情を説いた兵十郎(へいじゅうろう)に、「大奥のあやかしと申しても、それは本丸御殿大奥での話じゃろうが。西の丸大奥に何か出るとは、とんと聞いたことがない。気のせいじゃ、気のせい」とあっさりと言ってのけた。「そんなことより、久保田 ...
【広州=田辺静】中国製のエアコンが欧州で売れている。家電大手の美的集団が手掛ける工事不要の「移動式」製品は、2026年初めから6月下旬までに25年通年の2倍となる20万台を出荷した。国内市場が低迷する中国勢は今回の成功を足がかりに海外市場の開拓を狙う ...
米国・イスラエルとイランの軍事衝突で、日本のエネルギー安全保障戦略が再考を迫られている。石油調達先の多角化や原子力・再生可能エネルギーの活用などの必要性が高まった。中東情勢の緊張が続くなか、危機後もにらんでどう立て直すか。業界団体トップや専門家に聞いた。◇   ◇   ◇調達多角化、コストが壁 石油連盟会長 木藤俊一氏今回の軍事衝突で日本の原油調達がいかにホルムズ海峡に依存しているかが露呈 ...